「2日前に情報を出していれば…」きっかけは東日本大震災

 2022年に運用が始まり、今回初めて発表された「北海道・三陸沖後発地震注意情報」。制度導入のきっかけは、東日本大震災でした。

 東日本大震災(マグニチュード9.0)が起こった2011年3月11日の2日前、3月9日にマグニチュード7.3の地震が発生していました。このとき、「3月9日の段階で『大地震が起こる可能性がある』という情報を出していれば、3月11日には避難した人がもっと増えたのではないか」という反省をもとに始まったのです。

 今回の地震はプレートの境界で発生しましたが、過去を振り返ると、北海道・東北地方の太平洋側=千島海溝・日本海溝周辺は大地震が多発するエリアだと言えます。

 1896年の「明治三陸地震」、1933年の「昭和三陸地震」、2011年の「東日本大震災」など、マグニチュード8以上の地震が何度も起きているのです。

 一方、今回の「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の対象エリア以外に住む人についても、改めて防災意識を高め、備えを進めるようにしてください。