「8か月だから中期食」マニュアルと個人の成長スピードのズレ

離乳食を進めていく上で、注意点がいくつかあると思います。
それは、成長は本当に個人差があるということです。

生後6か月、早かったら5か月くらいから、舌と上あごでつぶせる「中期食」を始める人もいると思います。
ただ、息子はゆっくりで生後6か月になったくらいから始めて、風邪をひくなどしたときはミルクだけのときもありました。

歯もまだ1本も生えていない中で生後8か月に近づいてくるので、離乳食の形状をちょっとずつ荒くしてあげていましたが、それもとても嫌がっていて、トロトロのものや、のどごしのいいものというのをすごく好んで食べていました。

入園の面接でも先生に「離乳食は初期に近い形状です」ということは、話していましたが、「8か月は中期食が出ます」ということで、それを基本に話しを進めていきました。

事故前日、保育園の献立写真を見たときに、私は一瞬不安を覚えました。

「この形状では、まだ息子には早いかもしれない」
そう思いながらも、心のどこかで飲み込んでしまいました。

「プロの先生だから、きっと上手に食べさせる工夫をしてくれるはず」
「素人の私が口出しするより、お任せしたほうがいいのかもしれない」
その一瞬の遠慮が、今も私を苦しめています。