「事故は紙の上の話ではない」両親が伝えたいこと

保育園に預けるということは「命を託す」ということです。
私たちは決して軽い気持ちで預ているわけではありません。
「仕事があるから」という理由もありますが、不安もある中で預けていました。

それでも「保育園なら大丈夫。保育のプロなので任せられる」
そう信じたいし、信じているからこそ、子どもを託します。

社会に出ればどんな職場でも、ヒヤリハットや事故防止マニュアルがあると思います。

でも、皆さんにお伝えしたいのは、「事故は紙の上の話ではない」ということです。目の前で起きます。

少しの気づきや、ほんの少しの疑問、ほんの少しの手間。
これが、子どもの命を守ると思っています。
その「ほんの少し」が欠けたことで、私たち家族のように生活が一変してしまうことが本当にあります。

突然の事故に見舞われ、今も意識が戻らないままの田村康至くん。
一家の今は…【本記事は前編・後編のうち前編】。