8日夜の地震では、震度5強を観測した青森県むつ市でも、大きな爪あとが残っています。
JNN記者団 村上玲生 ディレクター
「地震の影響でこちらのホテルの看板の一部が落下し、宿泊客の車に直撃しています。そして、斜め向かいの建物は壁が崩落しているのがみられます」
震度5強を観測したむつ市。
ホテルニューグリーンからは看板が落ち、下敷きになった車は天井が潰れたうえ、フロントガラスなども大破していました。
宿泊客
「緊急警報がなる瞬間に、がたがたと大きい揺れがきて、テレビとかすべてのものが落ちてくるような状況だった。建物も崩れて、看板も落ちたので、すごい音が響いていました」
中心街では現在、食堂として営業している「松木屋」は壁が剥がれ落ち、歩道と車道を塞ぐように「がれき」が散乱していて、通行止めとなっています。また、近くにある店舗兼住宅では長年かけて集めたコレクションが壊れ、被害額は数百万円にのぼると見られています。
OCEAN'S 川口泰廣さん
「あ然だな…。全くここまで想像できなかった。(揺れの)向きがいつもと違った。いつもなら縦に揺れたんだけど。(それだと)被害がないんだが。グラス一個落ちたことないけれども。(今回は)初めてのケース」
むつ市では、地震によるけがは2人、建物の一部損壊は10件、発生しています。
8日の地震による影響は、病院の入院患者にも及んでいます。むつ総合病院ではスプリンクラーが故障したことで一部のベットが水浸しになり、入院患者36人が9日に転院しました。
休診と表示したカードを持って、交通整理をしている職員。
むつ総合病院では、8日に青森県東方沖で発生した地震の影響で7階のスプリンクラーが故障しました。
これに伴い、5階~7階のベッドは水浸しになって使えなくなり、入院患者36人が9日に転院しました。
JNN記者団 村上玲生 ディレクター
「むつ総合病院では、DMATによる別の病院への搬送作業が行われています」
入院患者で現在体調崩している人はいませんが、なかには酸素投与や吸引が必要な人もいるため、県は災害派遣医療チーム「DMAT」約30人を派遣し、対応を支援しています。














