あごと唇が裂けて生まれてきた
中内さんは母親が汚染油を食べた3年後に、あごと唇がのどまで裂けた重度の口唇口蓋裂で生まれた。耳の中に腫瘍が何度もでき、手術の度に生死の境をさまよった。壮絶ないじめで心も病んでいった。

しかし多くの油症二世と同様に、油症患者の認定基準である「血中ダイオキシン類濃度」が基準を満たしておらず、患者認定はされていない。
油症二世 中内孝一さん(54):
「自分は油症の胎児性被害者として、長い間色々な病気に悩まされてきました。しかし、一番苦しんだのは油を直接食べた母だったと思います」

「事件を通して、私たち家族は「毒物が口を通して入ることがどれほど体に重大な影響を与えるか」ということを学びました。ですが、学ぶための代償があまりにも大きすぎました…」














