「3I/ATLAS」地球に最接近は12月半ば

3I/ATLASは、2025年7月に発見された、観測史上3例目となる太陽系外からの恒星間天体です。時速約21万kmという猛スピードで太陽系を一度だけ通過し、二度と戻ってくることはありません。

9月11日から25日まで、STEREO-Aに搭載された可視光撮像装置「Heliocentric Imager-1」によって撮影された画像 NASA/Lowell Observatory/Qicheng Zhang

これまでの観測では、太陽系の彗星とは組成が大きく異なる可能性も指摘されています。特に二酸化炭素の比率が異常に高く、その内部には遠い宇宙の原始的な情報が眠っているのではないかと期待されています。

「3I/ATLAS」は、12月19日ごろに地球に最接近し、約2億7,400万キロメートルまで接近する予定です。これは地球と太陽の距離のほぼ2倍に相当し、地球に衝突する危険はありません。