無人島部分を含め、発生から17日目にようやく完全鎮火が発表された大分市佐賀関の大規模火災。一夜明けた5日、被災者の仮住まいとなる市営住宅の入居に向け、住民説明会が行われました。
市は、現在の避難所から仮住まいとして移り住むための市営住宅を、佐賀関のほか坂ノ市と大在エリアに合わせて39戸用意しており、最長2年間居住することができます。
募集説明会は避難所となっている佐賀関市民センターで午前中に2回行われ、合わせて68人が出席しました。
(大分市住宅課・其田康一参事)「佐賀関に近い方が良いという話ではあるが、今後希望を確認していきたい。高齢者や子育て世代は優先的に案内しつつ抽選する」
自宅が全焼し説明会に参加した森政徳さんは市の対応に気になる点があるといいます。
(森政徳さん)「いままでみたいに近くの人たちと一緒に生活できる環境にはなかなかならない。被災者のニーズを完全に把握しているという感じではない」
森さんは猫を飼っていて、現在は親戚に預けていますが、新たな住まいを探す中でペットと一緒に避難する難しさも感じています。
(森政徳さん)「市営住宅はペット問題を考慮していない。私のような立場の人が数名いるが、なかなか相談できない」
避難所には4日正午時点で55世帯78人が身を寄せています。市営住宅の申し込みは午後1時からから始まり、午後4時の時点で23件の申請があったということです。
一方、仮住まいとなる市営住宅で使ってもらおうと、5つの企業から家電製品を中心に支援物資が届けられました。入居が始まる12月12日までに対象の住宅に運ばれる予定です。

(コストコホールディングスジャパン北九州倉庫店・小笠原利晃さん)「少しでも早く平穏な普段通りの生活に戻れることができるように、わずかながらでも協力したい」
市営住宅への申し込みは12月8日まで受け付けられ、11日に入居者が決定します。














