「絶対辞めないでおこう、何があっても、って思いました」

さらに、これまでのキャリアについて語った場面でも、等身大の焦りや悩みの感情が飛び出した。
北川の女優デビュー作品は、ドラマ「美少女戦士セーラームーン」。だが、「その後の1本がなかなか決まらなかった」といい、その時期は「『どうせ受からないじゃん』っていうふうに、けっこう腐っていた」とも振り返った。
そんな時期に出会い、俳優として大きなチャンスを与えてくれたのが、映画『間宮兄弟』の森田芳光監督。オーディションに落ち続ける日々に落ち込むあまり、心から「頑張ります!」と言えなかった当時の北川に、それでも光るものを見いだしキャスティングした森田監督。北川は「腐っていた時期の自分を引き上げてくださったこともそうですし、『君の自然体な感じが、すごくいい』とそのままの私を認めてくださって、クランクアップの時には『女優をやめないでくださいね』って言ってくださって」と、感謝の思いを吐露。「絶対辞めないでおこう、何があっても、ってその時に思いました」としみじみ語った。














