年齢を重ねたからこそ描けた、変わらぬ信頼と新たな発見
――宮藤さん、阿部さん、磯山さんという3人だからこそ実現できたことは?
阿部くんと組むのは、TBSだと『タイガー&ドラゴン』(2005年)以来。主役で組むのはNHK大河ドラマ『いだてん』(2019年)以来です。実はそんなに多くないんです。だから連ドラの第1話を書いた時に「主人公なのに、こんなに口が悪くていいのかな?」と話しました(笑)。
でも、阿部くんなら大丈夫だろうと。第1話を見た時、切れ味はもちろん、思った以上に哀愁が出ていて、ああ、知らない間にお互い年齢を重ねていたんだなと感じました。
コンプライアンスやSNSなど、誰もが発言に慎重になる時代。宮藤が“言葉の自由”と“人間らしさ”を描く本作は、笑いの中に鋭い社会へのまなざしを忍ばせている。














