“完璧じゃない政治家”のリアルを――江口のりこが体現する人間味
――江口のりこさんが演じる都議会議員・平じゅん子について、キャラクター設定でこだわった点は?
江口さんの持つ誠実なイメージが、恋愛に揺れる姿をより印象的にしてくれるだろうと。さらに、歌ったり踊ったりするイメージもないから、いざそういう場面になるとハラハラする感じがして好きなんです。
本当に、江口さん以外考えられなかったですね。危うさと人間らしさがあって、そんな人が政治家というのが今回の肝かなと。渚から見ると憧れの存在だけど、個人的にはいろんな思いを抱えている。その対比が面白い。お正月から「大丈夫かな」と思うようなシーンも書きましたが、「もういいや」と(笑)。
――今回もミュージカルシーンがありますね。どんな意図で?
連ドラの時は各話のクライマックスがミュージカルという形でした。今回は2時間超えなので、どこに入れるか悩みました。「これ、こんなに歌っていいんだっけ?」と思いつつ(笑)、今回は時代を行き来できるので、少し自由に組み込みました。














