ネーミングもよかった ヒットの要因
神さんの予想を越えるほどの好評で、「あげたい」は口コミを中心に広がりました。
また、そのネーミングから運気をあげる=ゲンを担いで、受験の合格祈願として購入していく人もいるなど、五所川原市の人たちのソウルフードとも言われるまでになりました。

みわやの「あげたい」は基本のたい焼き作りから。
年季の入った鉄製の焼き型に生地を流し入れ、そこに自家製のあんこをたっぷりと頭からお尻まで入れます。
五月女舞香アナ あんこもたっぷりですね?
※神さん音「お客さんにおいしいって言ってもらえて、また来てもらえれば1番いいと思ってやってますからね。」
そして揚げるタイミングは、お客の注文を受けてから。180℃の油で揚げます。
油をくぐらせる時間は神さんのこれまでの経験ひとつです。


※みわや2代目店主 神千代茂さん
「お客さんは熱いおやつを好むんじゃないですかね。食べればね温かくなりますしね」
できるだけ熱々のものを提供することを大切に、揚げたいを提供しています。その熱々をその場で頂いてみると…
※五月女舞香アナ
「外はカリっと香ばしくて中はふんわりしっとりしています。あんこがギッシリ。ただあんこの甘さが抑えられているので、揚げられた油の甘味とちょうど良いバランス!これはリピートしたくなる気持ちがわかります」

味は一番人気・王道のあんこ、チョコレートクリームやカスタードクリーム、さらにはカレー味といった変わり種も。店を訪れる人の7割が「あげたい」を購入、幅広い世代に親しまれ続けています。

※みわや2代目店主 神千代茂さん
「何かの拍子で味がちょっと落ちることがあるんですよ。するとお客さんからどうしたの?って言われる。それくらいお客さんは味に馴染んでいるんですよね。厳しい意見を頂戴したりもします」
店を続ける原動力は常連客との会話
「みわや」には若い世代からお年寄りまで、連日、次々とお客さんが訪れます。店では注文を受けるのも、あげたいを作るのも基本的には神さん1人。忙しいながらも常連の人たちと言葉を交わすことが、神さんの楽しみでもあります。

※みわや2代目店主 神千代茂さん
「お客さんと話しをするのがとても好きなもんですからそれがいいのかなって思ってました。何気ない会話だけれども、それがずっと店をやってこられた一つの理由だと思います。」
お客さんとの絶妙な距離感から生まれるやりとりに神さんは刺激をもらっているといいます。
※神さん「売れなかったときに苦労しましたので…今は皆さんの応援でなんとかなっていますので、そこは大事にしていきたい。」

多くの人たちに長く親しまれ続けている「あげたい」。神さんの培ってきた技術、そして温かい人柄によって作り上げられていました。
店主の温かさとあげたいの甘い香りに誘われるよう
に「みわや」にはきょうも多くの人が訪れます。

あげたい1個130円(あんこ)