今回は、一度食べるとまた食べたくなる五所川原市民のソウルフード「あげたい」です。
長年に渡って地域で親しまれている理由に迫ります。
たい焼きを油で揚げた「あげたい」

青森県五所川原市で多くの人から愛されているソウルフード"あげたい"。
そのソウルフードを提供している店が五所川原市上平井町にあるたい焼きの店「みわや」です。
慣れ親しんだ味を求めて連日、多くの人が店を訪れます。
※女性客は
「いつも買うんだ」
※男性客は
「板柳町から来ました。揚げているっていうのがここしかなくて、週に1回くらい買っています」
※男性客は
「多い時だと月3回くらいかな。揚げているのは変わっているので、どうしてもあげたいを買っていきます」
常連客から大人気の"あげたい"。熟練の手つきでそのあげたいを作るのは2代目店主の神千代茂さん74歳です。この場所でたい焼きを作り続けて45年になります。

※みわや2代目店主 神千代茂さん
「先代からの焼き型ですので60年近くは頑張っているのだと思います」
「これが無ければあげたいは成り立たないので私の宝物です」
きっかけは「もったいない」 大量に余ったたい焼き
元々、みわやでは揚げていない普通のたい焼きを作って販売していました。そのたい焼きを油で揚げるようになったきっかけは…。
※みわや2代目店主 神千代茂さん
「夕方にたい焼きが大量に残る残ったやつはどうするかというと…大量に廃棄。もったいないじゃないですか。その当時は、そば職人もやっていましたので、油は常にある状態でしたので、油で揚げてみんなにふるまったら"おいしい"と評判がよくて、それがきっかけです」
