1位と2位が経営統合したワケ

業界大手2社が異例の経営統合をした理由は「時価総額」にあります。売上高(2023年)では1位・2位を走るウエルシア・ツルハですが、時価総額(2025年)で見ると、それぞれ5位・6位に留まっているのです。
<ドラッグストア時価総額(億円)2025年>
1 マツキヨココカラ&CO 12191
2 コスモス薬品 5634
3 スギHD 5132
4 サンドラッグ 4922
5 ウエルシアHD 4650
6 ツルハHD 4547
(各社IR資料を基に中井彰人氏作成)
時価総額上位3社はそれぞれ強みを持っている一方、ウエルシア・ツルハは「独自の武器がない」と市場から評価されているようです。また、この2社はM&Aで成長を遂げたため「一枚岩ではない」と見られているといいます。
<時価総額上位3社の強み>
▼マツキヨ(千葉) 都市部おさえる
▼コスモス(宮崎) 薄利多売・食料品
▼スギ薬局(愛知) 調剤
そこで登場したのが、小売業界のリーダー・イオンです。イオンは2014年にウエルシアをグループ会社化し、2024年にはツルハドラッグとの資本提携を強化。今回の経営統合も主導し、“ドラッグ&フード戦略推進店舗”を今年開店しています。














