1分1秒でも短縮を目指す…
専門の知識を持った看護師が向かうことも…
看護師
「手あがりますね。ありがとうございます。お名前言えますか?」
患者
「言え…言えます…」
看護師
「お名前教えてもらっていいですか?」
患者
「あの…」
到着後、通常20分から30分かかる「救急処置」を、車内で済ませられるのが最大のメリットで、実際この患者は直接MRI検査に入り、手術に移ることができました。

1分1秒でも短縮を目指すのには、脳卒中ならではの理由が…

札幌美しが丘脳神経外科病院 髙橋明理事長
「もう少し早ければ治療できたのに、という患者さんを治療できるようにしたいというのが一番の思い」

脳卒中は、発症して時間が経つにつれ、命を落とす危険性と、後遺症のリスクが高まります。
脳の血管が詰まる脳梗塞の場合、薬を使い血栓を溶かし、血管を開通させるには、発症から4時間30分、カテーテルなどによる血栓を回収するには6時間のタイムリミットがあり、治療は時間との戦いです。

札幌美しが丘脳神経外科病院 髙橋明理事長
「目に見えて後遺症が残るのは脳で、やはり時間遅れて薬を使うと、今度は出血を起こして重症化するケースがあるので、その時間の境目というのは、結構大切に考えることが多い」

2022年の運用開始から、これまでに13件の出動要請があり、12人の命を救いました。














