課題は「症例数を増やすこと」

10月、空知地方の栗山町で開かれた研修会。

参加しているのは救急救命士たちです。

栗山町を含む4つの町が運営する消防組合は、病院と協定を結び、ストロークカーを活用しています。

研修では「脳卒中」の判断基準や治療方法、運用の手順を学びます。

救急隊員
「右顔面の麻痺あり、あと右片麻痺、徐々に低下していました。普段生活は自立している方になります。受け入れのほうどうでしょうか?」

札幌美しが丘脳神経外科病院 髙橋明理事長
「手はゆっくり落ちたと表現されてますけど、ああいうのをきちんと「麻痺」と病院に伝えると、病院は受けやすい」

現場の救急隊員と医師が「顔の見える」関係を築くことで、救急隊が、躊躇することなくストロークカーを要請できるようにするのが狙いです。

南空知消防組合 内田大稀さん
「ストロークカーを呼ぶことによって早期の医師接触のメリットは十分理解していたんですけど、呼ぶにあたって(医師が)『どんどん呼んで下さい』っておっしゃっていたので、そこ(要請)に対するやっぱり気持ちの持ち方は凄い変わりましたね」

症例や実績を重ねることで、ストロークカーの「救急車両化」も視野に、脳卒中に強い地域を作りたいと考えています。

札幌美しが丘脳神経外科病院 髙橋明理事長
「時間の勝負というのは、きちんと連携ができないと進まない。地域全体が『脳卒中力』が上がると、その地域の患者さんたちは治療がうまく進むんじゃないかというふうに思っている」