沖縄県の沖縄美ら海水族館は2日、メスのミナミバンドウイルカ「オキちゃん」が死んだと発表しました。鹿児島出身で、推定年齢は52歳でした。
オキちゃんは、仲間の「ムク」とともに、沖縄の日本復帰を記念して1975年に開催される沖縄国際海洋博覧会のため、鹿児島の瀬戸内町沖で捕獲されました。
1974年に瀬戸内町で撮影された映像では、オキちゃんとムクが、海で立ち泳ぎやジャンプ、ボールなどショーの訓練をしている様子が残っています。オキちゃんたちは訓練を積んで沖縄に向かいました。




沖縄国際海洋博覧会では、“「いるかの国」オキちゃん劇場”でショーに出演。その後も沖縄海洋博覧会記念公園や、沖縄美ら海水族館でのイルカショーで現役を続け、人気者になっていました。

2025年5月には、飼育50年を迎え、世界で飼育されているミナミバンドウイルカでは世界で最も長生きしていました。

今年の夏頃から体調不良が続き、治療を続けていましたが、12月2日(火)に死亡が確認されたということです。
高齢による身体機能の低下に伴う疾患が原因とみられ、今後詳細な調査が行われる予定です。
美ら海水族館では「これまで多くの皆様からいただいた多大なご支援とご協力に対し、深く感謝申し上げます。」とコメントを発表しています。














