コンビニ業界で初めて自動運転のトラックで商品を長距離輸送する実証実験が始まりました。

実証実験は、きょうから来年4月までで、セブン-イレブン・ジャパンと三井物産流通グループ、自動運転システムを開発するスタートアップ・T2の3社で行います。

自動運転は関東と関西を結ぶ高速道路のおよそ450キロの距離をドライバーが乗った状態で、アクセルとブレーキ、ハンドル操作が部分的に自動化される「レベル2」で実証します。

トラックにはセブン-イレブンのカップみそ汁やティッシュなど常温の商品を載せ、割り込みされた場合は車間距離をとるほか、車線変更にも対応できるということです。

物流業界ではドライバーの長時間労働の改善が急務となる中、輸送力不足が課題となっていて、2030年にはおよそ9億トンの荷物が運べない可能性が指摘されています。

セブン-イレブン・ジャパンの山口繁QC・物流管理本部長は、「商品が多岐にわたるコンビニにおいて物流はビジネスの生命線だ」として危機感を示しました。

将来的には、特定の環境でドライバーが不要となる自動運転「レベル4」での配送を目指すとしています。