徐々に回復しつつある年末年始の人出。旅行者数増加の予測も発表される中、航空・旅行アナリストの鳥海氏に、年末年始でも使えるお得な旅行キャンペーンを聞きました。

■年末年始の旅行者増加 約2100万人予測

10月6日にJTBが「年末年始の旅行動向」を発表しました。
国内の旅行者数が、推計約2100万人。去年から300万人増加となりました。コロナ前と比べて7割以上回復の見込みということです。

ーーこの冬は多くの方が移動しそうですか?
航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
そうですね。夏に少し感染者が増えたときも、結局旅行して問題なかったという人が多かった。去年も一昨年も、12月10日前後の感染者が増えて旅行を取りやめている経緯があるので、今年は大丈夫だろうという風潮がこの1週間ぐらいで出てきたかなと。年末年始、皆さん出かけるんじゃないかと思いますね。

感染状況が拡大した場合にどうするかのアンケートでは、
▼予定通り出掛ける➡64.7%
▼行き先の変更/旅行を延期・中止する➡合わせて21%
となりました。

■家族旅行や遠方・都市型観光が回復傾向

旅行の傾向としては、家族旅行が増え、1人旅が減っています。
利用先は北海道・関東・東海・九州・沖縄が増加。遠方や都市型の観光に回復が見られます。

大きな変化として挙げられるのは、利用する宿泊施設です。
今年(2022年)は、「ホテル」が8.5ポイント増加し、「旅館」が6.9ポイント減少しました。
これまでは感染症防止の観点から、自然や温泉地に近い「旅館」の滞在意向が高かったのが、今年にかけては都市部への意向が高まっていると見られます。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
都市部は、まだコロナ前に比べて外国人の戻りも30%ぐらいにとどまっている。そうするとまだビジネスホテルの空きが多く、値段が安い。
傾向としては、家族旅行や、4~6人位の友人同士の旅行がかなり増えてきた。もう巣ごもりより、どこかに行ってアクティブにいろいろ楽しもうという。
旅館だとどうしても温泉と食事だけになっちゃうので、ビジネスホテルに泊まって観光や初詣という方も多いので、この差が出ているのかなという感じがあります。

■海外旅行者は円安で伸び悩み コロナ前比81.9%減

国内旅行が増加する一方で、海外旅行の人数は15万人。
前の年の同じ時期と比べ7.5倍にはなりましたが、コロナ前と比べると81.9%減ったままとなりました。
出入国の規制緩和はされたものの、やはり物価高・資源高・円安の影響が出ています。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
円安がなければ僕は4割から5割は戻ってると思ってます。ハワイなども、例えばマイレージの特典航空券で今も空いている便があるんですが、燃油サーチャージと空港税を入れると1人12万とかかかってしまう。