大分市佐賀関で18日に発生し、住宅など182棟が焼け1人が死亡した大規模火災は、11日目の28日、ようやく住宅がある半島部分が鎮火しました。
大分市は20日、住宅地がある半島部分では延焼の危険がなくなり「鎮圧状態」になったとしていましたが、その後も山林部分を含め新たな火の気や熱源が確認され、消火活動が続けられていました。
消防が28日まで2日間、赤外線で現場を調査したところ、火のくすぶりが確認されず、午後1時30分に鎮火したと判断されました。

佐賀関の避難所には、発生から11日目の朝も82世帯114人が身を寄せていて、住民からはひとまず安堵の声がきかれた一方、長引く避難と今後の生活へ不安が上がっています。
(被災者)「ちょっと安心ですけどまだ現実味がないというか」「少しずつ進んでいくようにしないと。いつまでもこのような状態を続けていても良くないと思うんで」

一方、1.4キロ先まで飛び火した無人島の蔦島でも延焼のおそれがなくなったとして、鎮圧が発表されました。陸上自衛隊も派遣され、28日までのべ1000人以上が消火にあたった大規模火災は鎮火を受け、被災者の生活再建とともに復旧・復興へ歩み始めることになります。














