「赤字にならないよう」「技術料見直しを」来年度の診療報酬の改定で


野田真さんはこの日、歯科器材を扱う業者から金パラを仕入れようとしますが。

業者「4日前からみると8000円ほど、30グラムあたり」
野田さん「8000円値上がり?え~そうなん?」

連日、金パラの価格変動に悩まされる野田さんは、次世代の担い手のためにも、CAD/CAM冠などの適用条件を緩和するよう求めています。

野田真 院長
「(若手が)安心して開業できるよう、被せの治療や材料などのコストを保険でもう少しよくしてもらえると。少なくとも赤字にならないよう、項目を増やしてもらえるとありがたい」


高級品になりつつある銀歯と、それに代わるメタルフリーに向けた取り組み。金属の価格高騰のあおりを受け日本の歯科医療は今、大きな転換期を迎えようとしています。

診療報酬の一部となる材料費(金属)の改定は3か月に1度行われますが、それでも金属の高騰に追いついておらず歯科医師は苦しい懐事情に悩んでいます。来年度には2年に1度行われる全般的な改定が控えていて、そこでは金属に頼らない素材の適用範囲を広めてほしいということです。

今回取材した野田院長は「歯医者の目的は銀歯を作ることではない」「定期的に受診することで歯周病や虫歯を予防してほしい」と話していました。