物価の高騰が日常生活に大きな影響を与える中、その余波は思わぬ形で“歯医者”にも及んでいます。全国でコンビニよりも数が多い歯科医院が抱える悩み、そして歯科医療の現場で今、起きている異変とは。
「本日は4670円になります」(※2割負担)
石川・小松市西軽海町にある野田歯科・矯正医院には、午前中から歯の治療などのため多くの患者が訪れていました。

「ちょっと高くなっているね、前から見ると。他の歯医者さんも全部高い」
「少し高い。歯がないと困るからあまり値段上がると物価が今なんでも上がっているから」
“治療費が高くなった”と患者は口々に話します。
高齢男性
「治さないと都合悪いから。毎日使うし、1日3度は食事せんなんから」
こちらの男性、入れ歯1本をのぞけばほとんどの歯が残っているものの、虫歯ができ治療に訪れました。

歯科医師の野田真さんが手に取ったのは、耐久性の高い金属製の銀歯=いわゆる“被せ”です。
無事、銀歯による治療を終えた男性、会計を済ませると。
高齢男性
「いつもは治療だけ…でもきょうは高い、値段的に。」
治療費の上昇は患者だけでなく、歯科医師側も実感しています。
野田真 院長
「2000円台の頃もあった。ここ5年10年前なら」
Q 2000円台だったのが、3割負担でも5460円?
「そうです」














