42億円余りの使途不明金や着服が明らかとなった物流会社の総務部長だった男が、業務上横領の罪に問われている裁判で、検察は、横領した金がストレス解消のために通ったクラブなどの飲食代に使われていたと指摘しました。
石川県内灘町の男(60)は、2023年に経営破綻した金沢市の物流会社「アペックス」の総務部長を務めていた際に、4回にわたって会社名義の口座から引き出した800万円のうち、735万円を横領した罪に問われています。

28日、金沢地裁で行われた証拠調べで、検察側は横領した金がクラブやラウンジなどでの私的な飲食代に使われていたと指摘。
日頃のストレスからクラブやラウンジに通うようになると、クレジットカードの請求額が給料を上回るようになったことで、支払いが間に合わなくなり、会社の金を横領するようになったと、犯行の経緯を説明しました。
検察の調べでは、男が総務部長になった当初は、社長も経理業務に関わっていましたが、数年後には業務のほとんどが男に任されていたということです。
総務部長だった男は、初公判で起訴事実を認めていて、この他、社長だった男と共謀し、金融機関からおよそ1億円をだまし取ったとして、詐欺の罪でも逮捕されています。














