粉じん作業を行う際に健康被害を防ぐため規定されている、国の基準を満たしたマスクを着けずに従業員に作業をさせたとして、金沢労働基準監督署は28日、法人としてかほく市の石川可鍛製鉄と、担当する部長を金沢地方検察庁に書類送検しました。

労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは、かほく市の製造業・石川可鍛製鉄と生産管理部の47歳の男性部長です。
金沢労働基準監督署と石川可鍛製鉄によりますと、2025年6月、60代の女性従業員が工場内で手持ち式の動力工具を使って金属部品の研磨作業を行っていた際に、国の基準を満たした防じんマスクを着用させていなかった疑いが持たれています。
女性の体調に変化見られず、健康被害は確認されていないということです。
石川可鍛製鉄は取材に対し、金属研磨をする作業員に対しては、日頃から国の基準を満たしたマスクの着用を促し、必要な枚数を支給していると主張しています。
金沢労働基準監督署は、過去にも同様の事案で石川可鍛製鉄に行政指導を行っていました。














