「時代のアップデートをあまりしてこなかったことを痛感」

――答え合わせ、謝罪がまだできていないが、思い当たる節はあり、その方に対して第三者を通して謝罪の意を伝えることは?

国分太一さん:
それは答え合わせのできていない状況が一番の理由になるかもしれないですけど、そこを含めて日本テレビさんとは協議をさせていただきたいということは、当初からずっと言っていることであります。

直接的な謝罪がもし無理なのであれば、どのような形でお詫びを申し上げることができるかということも協議の内容の一つに入っています。

――答え合わせをした時に、自身が説明した不快な思いをされた方がいるかもという相手が、答え合わせの中に含まれていなかった場合は謝罪しなくてもよいのか?

国分太一さん:
いや、それはないと思います。先ほどから菰田先生からもありますが、やはり感情という部分をしっかりとお話を伺いたいところがあります。

ただ、不快な思いをさせていることに関しては、どんなことでも誠意を持ってお詫びしなきゃいけないと思っております。

――国分さんは答え合わせをしたら前に進んでいけるかも知れないが、一方で、被害者の方は答え合わせの中身は、された側なので言ってほしくないことも想定されると思うが?

弁護士:
そこは逆に、そういうことも含めて聞いた上で、どこまで例えば謝罪するのかとか、対外的に説明するのかっていうことも含めて、日本テレビさんと協議したいということなんですよ。

だから先ほどの関係者への謝罪ということも、直接連絡をとるなと言われてるわけですよね、関係者と。

国分太一さん:
口外もしないという話なので。

弁護士:
全部が制限されている状況の中で、どこまでどういうふうに謝罪するのかも含めて、日本テレビさんと協議したいということです。

――コンプライアンスの研修もいろいろ受けられたということだが、そういう形でコンプライアンスの意識を高めていった中で、今のご自身の基準で、それは思い当たること=コンプライアンス違反になると考えているか?

国分太一さん:
それに関しましては菰田先生、それから他の弁護士さんにご意見を伺いました。ハラスメントに該当しうる行為というようなご意見をいただきましたので、反省を繰り返しているところであります。

――弁護士の専門的な意見もそうだが、自身の感覚的なところで今研修を受けられた上で、どう思う?

国分太一さん:
そうですね。先ほど外部専門家によるコンプライアンス研修を受けさせていただきました。それは皆さんも多分研修を受けている内容と同じ内容だと思います。

そこでやはり、今まであまり私はそういうことをしてこなかったので、立場と環境にあぐらをかいていたということ。それから、時代のアップデートをあまりしてこなかったことを痛感いたしました。

弁護士:
今、国分さんご自身のお気持ちをお伝えしましたけれども、日弁連に人権救済の申し立てを行ったものの、正直手続きとしては向こう何年かかかるということが予想されます。

日本テレビさんにはぜひ、国分さんの気持ちを汲み取っていただき、早急に協議に応じていただければというふうに切に思っております。

皆さん、本日はどうもありがとうございました。