コンプライアンス上の問題を理由に番組を降板した国分太一さんが、日本テレビの対応をめぐって日弁連に人権救済の申し立てをした問題で、国分太一さんがきょう(26日)都内で記者会見しました。その質疑応答の続きをお伝えします。

国分太一さんの会見全文は
【全文公開】国分太一さん「立場と環境にあぐらをかいていた」謝罪会見で語ったこと<会見1>
【全文公開】国分太一さん 降板告げられ「頭が真っ白に…」謝罪会見で語ったこと<会見2>
で公開しています。

弁護士に相談しようとした経緯は?

――突然聞き取りに呼ばれ、降板まで一気に行ったというが、日本テレビ側は一連の対応についてガバナンス評価委員会というのを作り、結果的には適切だったと評価している。その際にガバナンス評価委員会が、国分さん自身には聞かなかったということも事実だと思う。それらも含め、日テレの対応について当日の主張されている聞き取りも含め、改めてその評価も適切だと評価していることに対して、お考えがあれば、教えていただきたい。

国分太一さん:
コンプライアンスの聞き取りという部分では、私が受けたのはこのぐらいしかないということで、これと何を比べたらそういうふうになるのかは正直わからないところであります。ただ、答え合わせができていない状態ではありましたので、私もガバナンス評価委員会の意見書というのを何度か拝見しました。もしかしたらそこに答え合わせに近いものが書いてあるのか、書いてあるのではないかと。それと日本テレビさんが掲げるコンプライアンス憲章の、人権救済という部分の文言も読みました。

しかし、自分一人ではその中で答え合わせをすることがやっぱりできませんでした。その部分を菰田先生ともお話をさせていただき、私は答え合わせをしたい。菰田先生としては、専門的なことを日本テレビさんに質問したいというようなことになっています。

弁護士:
私から少し補足させていただくと、人権救済申立書にも書いたんですけれども、手続きの適正性が欠けていたのではないかというところがあります。

呼び出しの方法についても、あらかじめ告知すると、動かれると困るからということは、日本テレビさんはおっしゃっていますけれど、それにしても突然呼ばれてその一回だけで結論を出されてしまった。

それから、聞き取りをしたコンプライアンス局長が認めましたというだけで、本当にコンプライアンス違反、ハラスメント事案の認定ができるのかというところに大きな疑問を持ったものですから、人権救済申立という形で第三者の判断を仰ぎたいと。

申立書の中でも書いていますが、ガバナンス評価委員会の人選も私から見ると偏っているのではないかと。その点も、第三者である日弁連に判断していただきたいなというふうに思っております。

――国分さんが弁護士の門をたたいた経緯、どうして弁護士に相談しようと思ったのか。

国分太一さん:
はい。少し私の事情もちょっとお話させていただいてもよろしいでしょうか?

日本テレビさんから番組降板を告げられ、福田社長による会見があり、数日後に全てを失いました。

それを受け止めるような器が自分にはなく、普段の生活をすることもなかなか厳しい状態になり、生活指導を受けながら、1か月近く、心の回復をしてきました。

その心の回復の中で、やはりこの事案に関して、いろいろと考えていく上で、自分自身に限界を迎え、そして知人の紹介で菰田先生を紹介していただき、いろいろと相談させていただきました。

その相談の中から、このような形になっています。

――日本テレビさんとの交渉事など、事務所を通して交渉しなかった理由は?

国分太一さん:
メンバーに対して本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、番組降板を告げられたのは私であり、番組を継続する2人に対しましては、やはり株式会社TOKIOとして対応することは2人に迷惑をかける。

それからSTORTO社との関係も、日本テレビさんと後輩たちの番組、いろいろあると思い、誰にも迷惑をかけられない状況ではどういう形がいいのかということで、私個人で菰田先生にご相談させていただきました。