コンプライアンス上の問題を理由に番組を降板した国分太一さんが、日本テレビの対応をめぐって日弁連に人権救済の申し立てをした問題で、国分太一さんがきょう(26日)都内で記者会見しました。その冒頭全文の続きと、質疑応答の前半をお伝えします。

「私の人生のほとんどは、TOKIOだった」

▼国分太一さん
私は当初から関係者の方々に謝罪をしたい気持ちを持ち続けています。もちろん、これまで長年にわたりお世話になってきた日本テレビさんと対立する気持ちはありません。私自身に常識が欠けていたことから、きちんと認識をしていなかったものの、私の過去の行動が日本テレビからコンプライアンス違反に認定されている可能性もあるかと思います。

そうした事柄も全てひっくるめて、答え合わせをさせていただき、事実を知り、本件と関係者にきちんと向き合いたいという気持ちから、菰田先生に日本テレビさんと協議を続けていただきましたが、こちらのお願いは何一つ叶わず今日に至っています。

私は身動きができず、世の中から取り残されてしまいました。こうした事態を少しでも前に進めようと、人権救済申立という手段を選びました。

これは、私個人として行ったことで、TOKIOの元メンバーやSTARTO社は全く関わっていません。

私はこの間、自分でやれることをやろうとも考えました。また、外部の専門家による研修を複数回受けさせていただきました。これは私が今後、社会人として二度と同じ過ちを繰り返さないために、皆さんが当たり前としてご理解されている倫理や社会規範などの大切さを学ぶというものでした。

こうした取り組みの中で、いろいろなことを考えました。そして改めてわかったことは、私の人生のほとんどは、TOKIOだったということです。

今でも折に触れ、声をかけてくれる城島、松岡の2人には感謝しかありません。彼らを誇りに思っています。グループとしての形はなくなっても、思いは繋がっているということに気づきました。

そして、30年にわたって出演させていただいた「鉄腕!DASH!!」も、私の人生の大きな一部です。多くを学び、人として成長させていただきました。スタッフ関係者、地域の皆様、視聴者の皆様に、お詫びとこれまでの感謝を申し上げたいです。

また、TOKIOのスポンサーの皆様にも、こちらから事情を説明できない状態にもかかわらず、かなり配慮をいただき、感謝しております。

そして、この場をお借りして、私ごとではありますが、家族にも一言伝えさせてください。妻と子どもには、ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいです。家族の日常を奪ってしまいました。

今はまだ、私自身の今後の身の振り方については全く考えられません。関係の皆様への謝罪や、ちゃんとしたご説明ができていない状況のままでは考えてはいけないと思っています。

私は自分の立場、責任、そして信頼の意味をかみしめ、しっかりと向き合っていかなければならないと思っています。

まだお詫びをすることのお許しをいただけませんが、今の思いや考えをお話させていただきました。以上です。