脱中国なるか?日本が“たまたま”大発見!

一方、レアアース供給における“脱中国”の動きも出てきています。「アメリカで採掘・サウジアラビアで精錬」「オーストラリアで採掘・マレーシアで精錬」など、採掘から精錬までを中国以外で行う計画もあるようです。

そんな中で、大発見をしたのが日本です。2011年、東京大学の加藤・安川研究室が高濃度のレアアースが含まれている「レアアース泥」を見つけました。

この「レアアース泥」は南鳥島沖の海底5500mに存在し、技術的には採掘できると言います。また、放射性元素がほとんど含まれていないため、日本国内での精錬も可能。埋蔵量は1600万tで、日本での年間使用量(約2万t)の800年分に相当するため、海外向けの輸出産業として展開できる可能性もあります。
 
このレアアース泥について、東京大学・中村謙太郎教授は「3~5年以内に採掘開始が目標」だとしています。

一方、この大発見の後、中国が南鳥島に近い海を調査し始めました。また、太平洋のクック諸島沖では、中国が採掘の覚書に署名、アメリカが開発計画を発表(現地メディア)するなど、争奪戦の様相を呈しています。

果たして、日本の技術が中国一強を崩せるのか?今後もレアアースをめぐる動きに注目です。

(2025年11月25日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)