スポンサーを獲得すべく営業に奔走するが…

アジアリーグ開幕4日前。黒澤さんたち経営陣の会議は深刻な雰囲気に包まれていました。試合運営や遠征などで見込まれる支出に対し、スポンサーやチケット収入が足りず、毎月300万円~400万円の赤字が続く見通しだといいます。
(黒澤さん)「10月から赤字になっているでしょ。このままいっちゃうと資金ショートしますっていう感じなの」
(スターズ神戸・取締役 福島未興さん)「アイスホッケーを見たことが無い社長に対して、まだ1試合もしていない僕らが『何百万円を出してください』っていう営業をしているので、普通ならあり得ないですね。無謀な営業です」
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黒澤さんはほぼ毎日、新たなスポンサー獲得のため営業に奔走しています。取材した日、商談したのは東京が本社のIT企業です。
(スターズ神戸・社長 黒澤玲央さん)「アイスホッケーと言ったら多分関西で見たことない、聞いたことない、やっている人も知らないマイナー競技だよね、で終わっちゃうんですけど、競技としてのコンテンツのおもしろさは全然負けていないと思っているんです」
(東京のIT企業 担当者)「スポーツのあの熱狂、観客の。家族も子どもも来て、みんなで熱量を持ってやれることって、最高は最高なんですよ」
しかし…
(東京のIT企業 担当者)「投資性・事業性が見えない部分があるかもしれない、スポンサー側からすると。これってなんか持続可能じゃないなって感じるんですけど」
今後も検討を続けてもらえることにはなりましたが、やはり、簡単にはいきません。
(スターズ神戸・社長 黒澤玲央さん)「大変なところが多いですね。毎回訪問して、皆さんが『協賛します』と言っていただけるわけではないので。競技としての認知度、チームや競技の認知度、それは他の競技に負けているところはもちろんあると思う」














