「三女さんはちいちゃんの人生を代わりに一生懸命生きようとしてるんじゃないんですか?』
米村州弘さん
「そして三女は高校卒業をしたらブランドものに身を包み、髪の毛はすごい色に染めて、派手な化粧をして、ちいちゃんではありえないような」
米村さんは苦しんで、支援センターの担当者に話した。
センターの担当者から言われた。
米村州弘さん
「『米村さん、ちょっと見方を変えたらいかがですか?』って。『三女さんは生きることができなかったちいちゃんの人生を代わりに一生懸命生きようとしてるんじゃないんですか?』と。『そのように考えられませんか?』と」」
米村さんは目からうろこが落ちるような思いをした。
米村州弘さん
「『あ、そういう考え方があるんだ』と。あの、三女を許せた瞬間ですね、心から」
しかし、その三女と今でも1週間に1分ぐらいしか喋ることができない。
「行ってらっしゃい」とか、「お帰りなさい」とか、ちょこちょこっと喋るだけ。
米村州弘さん
「それはなぜかというと、三女だけは自分がちいちゃんを殺したと思ってない。だけど、僕、三女から『ちいちゃんを殺したのはお父さんだよ』と言われるのがとても怖いんです。実の母親たちから言われましたから。だから三女から言われることだけはどうしても避けたい。だから三女との会話ができない」














