22年間で1度だけ 家族4人で智紗都さんの話
10年経って、米村さんは再度裁判をしようと言った。
妻は言った。
米村州弘さん
「『もうやめよう』と。『もしものことがあったら大変だと。それとあんな加害者のために大切なお金を使うのはやめよう。家族のために使おう』と」
米村さんは「いや、それは嫌だ」と言った。
事件後、22年経った今まで、家族4人で智紗都さんの話をしたことはない。
その時1回だけだ。
長女と三女は言った。
米村州弘さん
「『お父さん、民事裁判をしてちょうだい』って。『私たちも加害者を許したくない』と。『ちいちゃんを殺したあいつを許したくないから民事裁判を起こして』と」
米村さんは再度、裁判を起こした。
また費用がかかった。
10年単位で続く。
毎回、収入印紙代を払わなければいけない。
米村州弘さん
「こういう制度がまだ日本に残っているということを皆さんよく理解してください」














