真の原因を特定する 難しさを知る ―

【研修生】「基盤を見る限りでは、何か異常があるというところはない…」

4つの班に分かれ、相談して火災原因を考えます。

導き出された答えは…

【研修生】「プラグが明らかに焼け切れている形で2本とも残っていたので、その辺の電気あたりが原因」

【研修生】「他の原因としては、トラッキング現象とか電気系統の火災も考えられるのですけど、ちょっと私たち今の段階では何が原因か断定できない状況です…」

どの班も、「コンセントが原因」であることは突き止めていましたが―

果たして…

実は、
「たこ足配線」により許容を超える電流が流れて延長コードのプラグが発熱し、「コンセントから火が出た」というのが“正解”でした。

「コンセント」までは分かったものの「たこ足配線」まで特定するのは難しかったようです。

【研修生】
「おそらく原因はこうだろうと、調査である程度わかったのですけど、最終的な原因はたどり着けなかった。今後またいろいろと知識を増やして、こういう研修を生かして、いろいろなことを学んでいきたいと思います」

【上越地域消防局予防課 田中優 係長】
「こういった実際に近い環境での研修で経験を積み重ねて、実際の火災の現場で見落としのない調査をして、出火原因をしっかりと究明していきたい」

電気火災を防ぐために上越地域消防局では、たこ足配線に注意することや電気コードのプラグは定期的に確認することなどを呼び掛けています。