北海道・日高地方の広大な牧場を駆ける馬や、実際のレースに勝るとも劣らない、手に汗握る迫力のレースシーンーー週末のレースを見終えた競馬ファンが今、「日曜の夜、さらなる楽しみになった」と口をそろえ、画面の先に熱い視線を向けているのが、日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)だ。
原作は、作家・早見和真さんの同名小説「ザ・ロイヤルファミリー」(新潮文庫刊)。早見さんは2008年に小説家デビュー後、自身が手がけた作品は、デビュー作の「ひゃくはち」(同年)をはじめ、「イノセント・デイズ」(2014年)、「笑うマトリョーシカ」(2021年)など、映像化されたものも数多くある。
中でも本作は、JRA賞馬事文化賞や山本周五郎賞を受賞し、2019年の単行本刊行当時から映像化が待たれていた“期待”の長編だ。














