事件から1年。菊池さんは当時、夫と2人暮らしでしたが、今は自宅に人影はありません。

中学まで男と同級生だったという男性は。
「年に何回かしか(学校に)来ない。物静かで、あまり人と関わりのない子。怖いという感じ」

菊池さんと20年以上のつきあいで一緒に民生委員を務めていた男性は、無念さを滲ませます。

(菊池さんと交流のあった男性)「(菊池さんは)民生委員をしていて、人を一生懸命助ける思いやりのある性格。なぜあのような状況になったのか、残念でならない」

男は事件当時17歳で、刑法上の少年事件にあたるため、5月、鹿児島地検が鹿児島家庭裁判所に送致。更生を目的とした保護処分となるケースもありますが、家庭裁判所は「刑事処分以外の措置が相当と認める事情は見出し難い」として、男を地検へ逆送致。地検は男を起訴し、今後、成人と同様に裁判員裁判が開かれます。

50世帯ほどの小さな集落で起きた殺人事件。この1年間、事件の話題を避けてきたといいます。

(菊池さんと交流のあった男性)「お互い事件に対してはあたらず、触らず。裁判の結果を待っている現状。どういう問題があるのか分からないが、早く解決してもらいたい思い」

男と菊池さんの間に何があったのか?住民は全容の解明を待っています。