70歳以上が出場する軟式野球大会が開かれました。年齢を感じさせない溌溂プレーと熱い戦いに声援が送られました。
70歳以上のベテランがユニフォーム姿で勢ぞろいした「九州古稀軟式野球選手権大会」。
九州に58ある古希チームのうち、各県の予選を勝ち抜いた16チームが熱戦を繰り広げています。
鹿児島市で開かれた試合では平均年齢73.8歳の「鹿児島G‐Sun」チームが、平均年齢74.4歳の長崎代表「愛健マッスルズ」と対戦しました。
試合は1回から動きます。
若いころから胸に秘める熱い思いと、若い頃のように動かない体。
珍プレー好プレーが続出し、長崎の「愛健マッスルズ」が一挙に6点をあげ、大量リードとなります。
「鹿児島G‐Sun」チームには、中学時代に野球部で先輩後輩の二人がいました。ピッチャーの宿口英明さん(72)とキャッチャー兼監督の谷口範義さん(74)です。
谷口選手の最初の打席は、セイフティーバント。しかしファール。
第二打席は・・・。
いい当たりでしたが、外野フライ。先輩として、監督として谷口選手、プライドをかけた第3打席。
なんとデッドボール。打つ気満々だった谷口選手、ボールが当たったのに、そのまま打席に立とうとします。審判にうながされ、ようやく一塁へと向かいました。
試合の方は5回表に鹿児島G‐Sunがランナーを置き反撃のチャンス。しかし、あとが続かず7対0の5回コールドで長崎県の愛健マッスルズが勝利しました。
(谷口範義さん・74)「厳しい戦いだった」
(宿口英明さん・72)「完敗だった」

(谷口範義さん・74)「60年ぶりくらいに、(一緒に)野球した」
野球少年の心はそのまま、次回への雪辱を誓う大会となりました。大会は20日、伊集院総合運動公園球場で準決勝と決勝が行われます。














