会社を休んで孫の健康診断に
福岡市西区にある九州電力送配電。
ここで定年後も現役バリバリで働く男性がいます。
原口豊さん、60歳。
原口さんにはもうひとつの別の顔があります。
平日に会社を休んでまで向かったのは・・・。

5歳の孫・溝口大地ちゃんのお迎えです。
原口豊さん
「ちょってまって~」
さっそく大地ちゃんに振り回される原口さんですが、この日、会社を休んだのには理由がありました。

九州電力送配電 原口豊さん
「娘が仕事で行けなくて、孫が小学校に上がる前に健康診断に行かないといけなくて、代わりに連れて行きます」
Q娘さんに頼まれた?
原口豊さん
「そうですね、家族でグループラインを作っていて、この日誰か空いてる?みたいなラインが入って、誰が休むみたいな感じで今回は私がちょっと会社に相談して休み取れたので」
年休ではなく「孫育休暇」育休取得の後押しも
実は原口さん、今回、年次有休休暇を取得したわけではありません。
なぜ、休めたのか。その答えが”孫育休暇”です。
九州電力と子会社の九州電力送配電が2023年に導入したもので、年次有給休暇とは別に、看護や世話などを目的に孫1人につき年に5日、有給休暇を取得できる制度です。

九州電力 人材活性化本部 梅崎紘一さん
「祖父母世代なので部長や課長だったりの管理職クラスが休暇を取得することで、出産や育児などの機会に携わっていただくことで、そこの重要性を再度認識していただいて、メンバー(部下)も気兼ねなく(育休を)取れるようなそういった職場風土を醸成するというのを目的にしていた」
原口豊さん
「今は孫育休暇も制度化されて、職場内で孫の子育てに参加するのが当たり前みたいな」














