■金を無心する母を道路で引きずったことも…「統一教会のせいだ」
きのう18日に続き、きょう19日も奈良地裁の裁判に証人として出廷した山上被告の妹。小学生の頃、母親が旧統一教会に入信しそれ以降、信仰を深めていったといいます。
(山上被告の妹)「私にたとえ熱があっても置いて行って、常に統一教会のことで頭がいっぱいで、私へのかかわりが少なくなっていった」
弁護側の冒頭陳述によると母親は旧統一教会に98年までの5年間でおよそ1億円献金していたということで、妹は家庭環境が悪化していく様子を話しました。
(山上被告の妹)「母親が連絡してくるのは、私が家を出てからは金を無心する時だけだった。私に関心がないくせに、偉そうに払えと言ってきて腹が立った。母を変えた統一教会のせいだ」
妹は金を無心し腕にしがみつく母親を道路でひきずったこともあると話し、そうした母親の行動を「惨めだった」と話す一方、献金を止めることはできなかったと振り返りました。
「私たちは統一教会によって家庭が破綻した被害者だった。母親は自分の意思で献金をしていて、口出しすることは到底できなかった。相談する窓口を探したが、親が入信した子どもの相談窓口は見つけられなかった。合法的な方法ではどうすることもできなかった」
19日の裁判では、旧統一教会への献金による被害救済などに取り組む山口広弁護士らが出廷。山上被告の母親が入信したいきさつは「典型的な事例」としたうえで「自分たちなりに2世への対策ができていれば事件は防げた」と話しました。
20日は山上被告への被告人質問も行われる予定です。














