火災発生当時、大分市には強風注意報が発表され、湿度は30%から40%台と空気が乾燥した状態でした。さらに、佐賀関地区は空き家が多く、高齢化率も高いため、初期消火が遅れた可能性もあると板井さんは指摘します。

大規模火災に対応するため、大分市消防局は別府市や臼杵市、佐伯市など近隣の消防本部にも応援を要請し、自前の21台とあわせて28台の消防車で消火活動にあたりました。

ただ、狭い路地などが影響し消火活動が難航。さらに夕刻に発生したことも消火活動の妨げとなった可能性があります。

板井客員教授:
「時間的にも悪かったもし、明るい時間だったら防災ヘリや自衛隊のヘリの要請ができ、空中散布というような形で迅速な消火につながっていくと思うが、夜間は当然出動できないので、そういったことが影響したのは事実」