アメリカで食品価格の高騰がトランプ政権の逆風となっています。そんななか、トランプ大統領がマクドナルドのイベントに登場し、物価対策をアピールしました。

ホワイトハウスの公式「X」が投稿した合成写真。建物のうえにマクドナルドのロゴが見えます。この日、トランプ大統領はマクドナルドのイベントに登場しました。

アメリカ トランプ大統領
「何千万人もの国民にとって、アメリカンドリームへの道は美しい黄金のアーチの下から始まります」

トランプ大統領はマクドナルドのハンバーガーを“アメリカらしい食事”などと絶賛したうえで、自らのインフレ対策をアピールしました。マクドナルドは“庶民に寄り添う大統領”を象徴する場所なのかもしれません。

大統領選挙が佳境を迎えていた去年10月には、マクドナルドで“アルバイト”のパフォーマンス。

アメリカ トランプ大統領
「一日中やっていられる。この仕事は嫌いじゃない。また働きに来るかもしれない」

長引くインフレを“バイデン政権の責任”と断定し、「自分ならすぐに物価を下げられる」と豪語。しかし、これがいま逆風となっています。

当時、消費者物価の上昇率は2.6%でしたが、その後、物価はなかなか下がらず、むしろ直近は3.0%に拡大しています。

今月4日のニューヨーク市長選挙では、政権の物価高対策を批判するマムダニ氏が勝利。

苛立ちを募らせるトランプ大統領は先週、物価高につながる「相互関税」の対象から牛肉やコーヒー豆など幅広い食料品を除外することを決定しました。

アメリカ トランプ大統領
「私の第一次政権では過去最高の経済状態だった。(こんな時代はかつてない)もうすぐ“結果”が出るだろう」

なりふり構わぬ物価高対策は“結果”に結びつくのでしょうか。