「団体旅行」は続々キャンセルも 「個人」は別か
井上貴博キャスター:
中国としては、何もやらないのではなく、やることはやったという既成事実を作りたいのでしょうか。
今の中国の実情を見ると、日本に留学したい人が多かったり、これまで団体客ばかりだった観光客も個人客が増えていたりするようですから、政府が「渡航自粛」といってもあまり意味がないのではないかという感じもします。どのように見ていますか。
JNN北京支局長 立山芽以子:
団体旅行に関しては、すでにキャンセルが相次いでいるという情報もあります。やはり、中国国民としても政府の意向には逆らえないので、団体旅行のキャンセルはあるそうです。
ただ、個人に関しては「個人の判断」ということで、「私は政治とは別だ」と今でも日本に行く人は結構いるのではないかと思います。

出水麻衣キャスター:
メディアはこの注意喚起について、どのような強い言葉で報じていますか。
JNN北京支局長 立山芽以子:
日本のメディアと違い、国家から言われたことをそのまま伝えるのが中国のメディアです。
そのため、メディアといいのか分かりませんが、中国のメディアはものすごく激しい論調で、注意喚起や自粛要請、そして高市総理に対する批判というものを展開しています。ただそれは国家を代弁した形であって、決して市民の声とは別だと思います。
井上貴博キャスター:
街で取材した中国人観光客が、「政治のことは政治家に任せましょう。一般市民の交流には関係がないから楽しみだ」というように話していおり、ほっとしました。我々は冷静であるべきなのだろうと思います。














