問題解決“落としどころ”は? 中国側には他にもカード
タレント・プロゴルファー 東尾理子さん:
この問題は撤回ありきといいますが、撤回をしないと解決しないのではないかと感じています。どのように解決に向かっていくのかという点も心配です。落としどころについては、どんなことが考えられるのでしょうか。

JNN北京支局長 立山芽以子:
もちろん中国側は、高市総理の答弁撤回を求めていますが、日本側としては、中国に言われたからといって、撤回することはあり得ないわけです。
この問題は、「撤回しろ」「いや、できない」と平行線が続くのではないかと思っています。日中の外交筋の間でも、時間がかかるのではないかというような悲観的な見方が広がっています。
17日には、日本から外務省の金井正彰アジア大洋州局長が北京入りして、中国側と協議を行いますので、この結果が注目されています。

ただ、少し残念なニュースとしては、今週末に行われるG20で、高市総理と李強首相の会談が行われるのではないか、それが(解決の)糸口になるのではないかと期待されていたのですが、17日、外務省の報道官が「会談の予定はありません」と明言してしまいました。
井上貴博キャスター:
中国側が今後切るかもしれないカードは、どういったものがあるのでしょうか。
JNN北京支局長 立山芽以子:
中国側のカードはいくらでもあると思います。

例えば、日本産水産物の輸入再開もカードになるでしょうし、ビザなし渡航の延長を止めるとか、レアアースなど、いくらでもカードはあると思います。
とはいえ、本当に日本との関係を断ち切りたいのか、これ以上悪化させたいのか。振り上げた拳をどこで下ろすのかという部分はまだ見えて来ませんので、金井局長の協議に期待したいと思います。
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<プロフィール>
立山芽以子
JNN北京支局長
ポッドキャスト「北京発!中国取材の現場から」配信中
東尾理子さん
タレント・プロゴルファー
フロリダ大学卒業 3児の母
不妊治療の経験を積極的に発信














