中国側が“猛抗議” 対抗措置の本気度は?
井上貴博キャスター:
ピリピリしている中国側の対抗措置です。

14日、中国外務省は、日本への渡航自粛を呼びかけました。
その後、16日には中国教育省が、日本への留学を慎重に検討するよう呼びかけ、さらに中国文化観光省も、日本への旅行を控えるよう注意喚起を行いました。
この中国側の措置については、どのように捉えれば良いのでしょうか。
JNN北京支局長 立山芽以子:
13日から一気にテンションが上がった印象です。金杉大使を呼び出して抗議をしたり、渡航自粛要請を行ったり、相次いで対抗措置がとられています。
背景には、13日ごろに中国共産党の最高指導部までこの問題が上がって、「何とかしろ」「さらに厳しい措置を取れ」という指示があったのではないかという見方が出ています。

ただ、「渡航自粛」はある意味絶妙な対抗措置だと思います。つまり政府としては、「国民に対して、自粛しろと言った」という形がとれますが、渡航は個人の判断であり、曖昧な部分が残っています。
そういう意味では、中国政府としても完全に日本と事を構えたいとか、日本との関係を悪化させたいというわけではないようにも見えます。














