地球に接近する小惑星や彗星 確認されているだけでも4万個

地球に接近する小惑星や彗星などの天体は、「地球近傍天体 (NEO: Near-Earth Object)」として世界の宇宙機関によって継続的に追跡・分類されています。宇宙機関は、必要に応じて軌道を計算して警告を発しています。

発見され軌道が確定しているNEOの総数は日々増加していますが、約4万個近くの小惑星や彗星が確認されています。

今回の地球防衛リハーサル 「軌道計算の意義」

今回のESAの成果は、衝突など地球に脅威をもたらす可能性のある小惑星や彗星の軌道を予測する際、複数の視点からのデータを組み合わせることの重要性を示しています。

3I/ATLASを使った今回の「リハーサル」が示すように、地球からのデータを、宇宙の別の地点からの観測データと組み合わせて三角測量することで、より正確な観測が可能になることが実証されました。

仮に今後、地球にとって脅威となる小惑星や彗星が発見された場合に、様々な宇宙探査機のデータを使って、軌道をより正確に予測できることが証明されたことになります。

ESAは、「重要なスキルが磨かれ、脅威が発生した場合の備えを強化できた」としています。