医師の常駐していない口永良部島と屋久島の診療所をオンラインで結んだ診療の実証実験が行われました。

「Q.体調はいかがですか?」
「体調は特に問題ないです」
「Q.アレルギーはどうですか?」
「花粉症はあるが、アレルギーは問題ない」

口永良部島には現在85人が暮らしていて、屋久島から1日1往復フェリーが出ています。島に医師が常駐しておらず、月2回、屋久島から医師が往診していますが、船が欠航すると実施できません。
鹿児島県がきょう17日屋久島と口永良部島を結んで行ったオンライン診療の実証実験では、看護師が、医療機器や通信機器を搭載した「医療MaaS」車両で住民の家をまわり、医師がオンラインで診察しました。

車両からは医師のタブレット端末に血圧などのデータが送られるほか、心音もヘッドフォンを通して詳細に確認することができます。
(口永良部島の住民)「(島民の)30名くらいが65歳以上。移動手段や診療所に行く時間などを考えれば、直接自宅に来てもらって診察してもらえるので、島民にとってはいいこと」
(永田へき地出張診療所 福留琢哉 院長)「(心音など)想像していたよりもかなりクリアに聞こえるので、臨床上でも実用できるレベルかなと思った。活用しない手はないかなと思った」
県は実証結果を踏まえて県内の市町村への積極的な導入を促す考えです。














