「歯医者にカレー」一体なぜ?

群馬・桐生市にある“歯科医院”のピンポイントカレーもオススメです。

『MM歯科・矯正歯科』院長・真下貴之さん:
「矯正中の患者さんは器具にゴムを使う。ゴムが黄色くなるからとカレーを食べない人がいて、食べられるようにしたいなと」

カレー研究家でもある院長自ら開発した「カレー好き歯医者さんが作ったこだわり欧風ビーフカレー」(200g・648円※26年4月から再販予定)は、矯正器具が染まらず安心して食べられるカレー。

それにしてもなぜ、歯科医がレトルトカレーを出せるのか?カレー専門のコンサルティング会社によると…

『カレー総合研究所』代表・井上岳久さん:
「レトルトカレーを作る工場が日本全国にいっぱいあって、OEM生産(他社ブランドの製品を代わりに生産)をしてくれる。300~500個で、1個あたり400~500円でできる」

さらにメリットとして、「スーパーやコンビニに並ぶので宣伝・PR効果がある」(井上さん)とのこと。

そのため京大や青学など大学の名物カレーや、吉本興業の社員食堂でしか食べられないカレーなど実に様々なピンポイントレトルトカレーが登場しています。

なぜ?車メーカーが「インドカレー」

“PR効果を見事に生かした”カレーが、4つ目のオススメです。

6月に発売されるや否や“2日で5000食を売り上げ”話題となったのが、「スズキ食堂 インドベジタリアンレトルトカレー」(180g・各918円)。

パッケージには車やバイクのイラストとともに「SWIFT」や「Jimny」などのロゴ。この商品、自動車メーカーの『スズキ』が発売したカレーなのです。

広報部・沖津慎さん:
「本社にはインド人の従業員や出張で来る人も多い。心身ともに満足な状態で働けるように本社の食堂で本格的な“インドベジタリアン料理”を提供していて、その味を日本の皆さまに食べてもらいたい」

味は「茶ひよこ豆マサラ」(インド北部)、「大根サンバル」(南部)など地方別に5種類。
小松菜のほどよい苦みとクミンのスパイシーな香りが特徴の「青菜ムングダール」(北部)を食べてみると…

難波部員:
「スパイスがガツンとくるけど、それを豆のマイルドさが消してくれる。ちょうどいい味わい」

とにかく多種多様な「ピンポイントレトルトカレー」。自分好みの味を見つけてみるのも楽しそうです。

(THE TIME,2025年11月14日放送より)