ベトナム戦争の爪痕残るラオスへ

高柳キャスター:
今回、11月17日~22日の日程で愛子さまが訪問するのが、東南アジアのラオスです。

正式名称は「ラオス人民民主共和国」で、だいたい日本の本州と同じくらいの大きさ、人口は約790万人、愛知県と同じくらいの人口です。

「タート・ルアン」や「ワット・シェントーン」といった寺院の訪問に加えて、現地では国家主席の表敬訪問や、晩さん会などにも臨まれるということです。

そのほか訪問先として注目されているのが、「COPEビジターセンター(不発弾資料館)」です。

TBS報道局社会部 岩永記者:
ラオスは「世界で一番不発弾が残ってる国」と言われ、ベトナム戦争時に投下された爆弾が今でも多く残っています。

戦争が終わって以降、2万人以上の方が不発弾で死傷されているという現実もあります。「COPEビジターセンター」は、そうした歴史を紹介、啓発する施設です。

日比麻音子キャスター:
今回が愛子さまの初めての海外公務ということですが、今年はこれまでも様々なご公務をお勤めでしたね。

TBS報道局社会部 岩永記者:
2025年は戦後80年にあたる年で、6月には沖縄、9月には長崎に、ご両親と一緒に行かれたというのが非常に印象的でした。

ラオスのベトナム戦争は、戦後80年という括りではないですが、こうして戦争で傷ついた方に心を寄せていくという意味では地続きだと思いますので、非常に意義深い公務だと考えています。

高柳キャスター:
天皇陛下も2月に、「愛子にも戦争によって亡くなられた方々や苦難の道を歩まれた方々に心を寄せていってもらいたいと思っています」ということもお話しされています。

高柳キャスター:
愛子さまが訪問されるラオスでは、お土産として、殺傷能力の高いクラスター弾の不発弾を溶かして作ったスプーンなども販売されています。

TBS報道局社会部 岩永記者:
地元の方がこういったものを作り、お土産として売ることで、生活費を得ているという状況があります。

ただ材料を探しに行くこと自体が危険なことなので、これを100%美談にして良いかは、意見が分かれるところです。