上皇ご夫妻から愛子さまへ 受け継がれる公務スタイル

高柳キャスター:
そして見ていきたいのが、愛子さまの公務のスタイルです。

2002年、雅子さまに抱かれて姿を見せられたのが、生後4か月の愛子さまです。多くの人が訪れたため驚かれた様子もありました。

2003年、1歳のときには、沿道の人たちに“お手振り”を披露されました。

2008年、6歳のときには学習院初等科の運動会では70m走で、余裕をもって1位になる姿を披露されました。

2021年、成年皇族になられた愛子さま。大学卒業後は「日本赤十字社」に入社されました。

愛子さま(2024年・当時22歳)
「社会人としての一歩を踏み出したのだと、身の引き締まる思いがいたしました」

2024年10月には、お一人での地方公務に初めて臨まれ、「紙すき」を体験されました。

TBS報道局社会部 岩永記者:
愛子さまは、おっとりされている面と笑顔の柔らかさが共存している感じがあって、前のめりな感じがなく、とても癒されるという印象ですね。

その中でも印象的だったのが、2025年5月に能登半島地震の被災地である石川・七尾市を訪れた際の一場面です。

高齢の方が椅子に座っており、目線を合わせるために、ご自身が床に膝をついてお話しになられました。

今でこそ驚きも少ないシーンだと思いますが、被災地の訪問やお見舞いの際に、膝をついて目線を合わせてお話になるというのは、最初は上皇ご夫妻が始められたものです。

その姿は、後に「平成流」とも呼ばれるようになり、ご両親の両陛下にも受け継がれ、孫の愛子さまも同じような姿で公務をされています。