青森県の原子力防災訓練が東通村などで行われ、原発の半径5km圏内にいる住民が車で避難するさい、優先して使える専用車線を設けることなどを確かめました。

訓練は、東北電力東通原発1号機が東方沖を震源とする地震の影響で全面緊急事態となった想定で行われました。

今回の訓練で特に確認されたのは、住民が車で移動するさい、いかにスムーズに誘導できるかです。

このため、原発から半径5km圏内いわゆるPAZの住民が優先して使える専用車線を設け、そのほかの住民は、隣の車線で待機して道路があくまで待つようにしました。

今回の交通規制は、昨年度の訓練を受けてより規制を緩和したもので、13日は宮下知事も視察しました。

青森県 宮下宗一郎 知事
「運用上、現実に近い形で訓練することは非常に重要。少なくとも去年よりはスムーズに車の移動が訓練としては実現できた」

また、避難所では、宮下知事が要配慮者の手当てなどに使うことができるテントを視察しました。

県は、今回の訓練の課題を踏まえ、有事の対応を向上させながら県民の防災意識を高めたいとしています。