火星の気候変動、驚きの理由
火星の気候変動は、自転軸の傾きの変化によって引き起こされます。
自転軸の傾きが変化することで、温暖期と寒冷期が交互に訪れ、定期的に氷が赤道付近まで広がり、その後、温暖期になると氷が極に向かって後退します。その痕跡がコロエ・フォッサエとして残されたのです。
研究者たちによると、この地域は約50万年前に終わった火星の最新の氷河期まで氷に覆われていた可能性があるということです。
地球にもあった自転軸の変動
地球と火星は、どちらも自転軸の変動を経験していますが、火星の変動ははるかに大きくなっています。過去1000万年の間に、火星の自転軸の傾きは、15度から45度の間で変動しましたが、地球の傾きは22度から24.5度の間にとどまっていて、その影響は火星よりも小さいものです。
火星の表面は、現在は乾燥した状態ですが、画像に残された氷河期の痕跡は、火星の気候変動の長い歴史を物語っています。














