秋が深まるとよく見かけるカメムシ。その臭いに「困った」という方も多いのではないでしょうか?
紅葉の日本庭園で書き入れ時となった観光施設では、その対策に大忙し。
カメムシの調査を続けて20年、「カメムシ博士」に聞きました。臭いを出させない方法とは。

鳥取県智頭町にある国の重要文化財・石谷家住宅。

歴史と趣きのある和風建築に、池泉庭園など、3つの美しい日本庭園が人気で、特にこの紅葉の時期には多くの観光客が訪れます。

観光客
「(紅葉の)色とか庭の1つ1つが本当にすばらしくて本当に来て良かったと思いました」

しかし、こちらに招かれざる客が。

「よいしょ、こんなもんかな」

記者:「捕っても捕ってもキリがない」

「まあ、冬になるまで仕方ない」

記者:「館長、ここにもいますよ」

「あ、ここにもおった。ありがとうございます」

そう、カメムシ!

因幡街道ふるさと振興財団 大藤邦彦 事務局長
「この10日ほどカメムシに困っています」

今年は今月から増えはじめ、1日に3回は見回りをして捕まえているとのこと。
1回で30匹以上捕まえることもあり取材したこの日もあっという間に20匹ほどを捕まえました。

因幡街道ふるさと振興財団 大藤邦彦 事務局長
「大量発生とまでは言いませんが、智頭で言えば普通にカメムシが出てきたなという感覚です」

施設では、14日から3日間と21日からの4日間、日本庭園の特別公開が行われさらに多くの観光客が訪れるため、カメムシの嫌いなハッカの匂いがする置物や来場者への注意書きを設置するなど対策をしています。

因幡街道ふるさと振興財団 大藤邦彦 事務局長
「今年の紅葉はモミジ、イチョウ、赤、青、黄色、緑という感じで本当に色づきが良いです。カメムシ対策は十分行いますので皆さん来ていただきたいと思っています」

よく家の周りで見かけるのはこちらのクサギカメムシ、今年の発生状況はどうなっているんでしょうか?