終わってしまった目視観測は他にも…

初霜、初氷以外にも多くの目視観測が自動化や廃止となりました。

気象予報士 森 朗氏:
人の目による主観的な判断ではなく、客観的な機械観測に置き換えられるようになりました。

自動化や観測が終了した現象(気象庁ホームページより)

今も続く、ただ一つの「初物」の目視観測

数多くの目視観測が自動化される中でただ一つ、今後も職員による目視観測が続けられる「初物」、それが「初冠雪」です。

初冠雪は「山が白く見えた日」ではなく、条件があります。
・夏が過ぎてから初めて山頂付近が雪によって白く覆われること
・気象台や測候所(ふもと)から目視で確認された日

2025年10月23日に初冠雪を観測した富士山

気象予報士 森 朗氏:
「山が白く覆われた」というのはなかなか機械ではわからず、その観測には広範囲を見渡す人の視覚と状況を総合的に判断する能力が必要になってきます。現在も全国50か所を超える山の目視観測は続いています。